仏像彫刻の木材について
仏像彫刻用の良質な木材が手に入れたい方へ、厳選した木曽ヒノキを販売してします。
彫刻木材のこだわり・選定方法と理由
仏像彫刻に適している木曽檜を、製材所に出向いて目利きしており、本業で使うものと同等の木材をご提供しています。
仏像彫刻の木材は、木色の味わいの好みで選んでよいのですが、 こちらでは木曽檜を選定しています。
良質な木材を使用すると、彫っていて気持ちよく、ストレスレス、彫刻が楽しくなります。
木目が細かさ
木目の年輪幅が広いと、木目箇所が欠けやすかったり、 顔などの細かい箇所が彫りずらかったりします。
年輪模様が目立ちづらいので、彫刻していて、 変な所に模様が出てしまったということが起こりづらく、最終の仕上がりがキレイです。
(もちろん、その模様を生かすのも木彫の醍醐味でもあります。)
木曾檜
木曽檜は、檜の中でも木目が細かいので、仏像彫刻に重宝されています。
【普通の檜】と【良質な木曽檜】を並べた画像を見てもらうと、 木目の幅と質感の違いがわかりやすいです。
バサついておらず、しっとりと粘り気があるので、顔や手足などの細かい加工がしやすいです。
住宅の高級材に使われているように耐久性があり、香りが良く、 触り心地が良く、仕上がりにあたたかい質感が出ます。
柾目(まさめ)であるもの
柾目とは、、、 木材の製材する際に、(極端に言うと)柾目と板目という模様の違いが出てきます。
図で載せます。(手書きでごめんなさい。)
マグロで言うトロの様な部分で、柾目で取れる事の出来る部分は限られています。
それ以外の部分(板目)と比較すると、加工のしやすい希少で高価な木材部分です。
木目が真っ直ぐに出ている木材 板目と比べて彫りやすく、仏像の顔やお腹に木目が出にくいです。
・板目
木目が平行に通っておらず、山形や波形の木目がでている木材 彫りずらく、仏像の顔やお腹の部分に波形の模様が出てきて、完成の見た目が
節がないもの
節の周りは、木目が入り組むので彫刻するのがが難しいです。
また、割れやすいですので、仏像彫刻の木材としては避けるのが無難です。
柾目でも、節が近くにあると木目が極端に斜めに流れているものがありますが、 これも彫りにくいです。
木材を使う向き
立っている木を輪切りにした頂点の部分を木口(こぐち)といいます。
木口は彫りにくいので、仏像の頭に持ってきます。
横にしてしまうと、顔正面や耳を彫るのが難しくなるからです。
本職だと、彫るパーツに合わせて、木材の使う箇所を適材適所させていきます。
よくある質問
Q.木材はホームセンターで売っているものでも大丈夫ですか?どんな木材がいいですか?
A.彫刻に適している木材がありますので注意が必要です。
杉や桐などは柔らかくて粘り気がないので、仏像には向いていません。
かなり刃物を研がないと削るのが難しいです。
また、木目が流れていたり節があっても彫るのは難しくなります。
こちらは過去の音声配信で話していますので、クリックして聞いてみて下さい。
本職だと、彫るパーツに合わせて、木材の使う箇所を適材適所させていきます。