仏像彫刻の中で、一番難しいと感じる方が多いのが「顔」の造形です。
“ 平面からなかなか立体的に彫れない ”というご質問をよくいただきますので、
今回は顔が劇的に立体的になるポイントを絞ってご紹介します。
結論から言うと、
「眼や鼻のメリハリをつけること」が劇的な立体感を出すための近道です( `ー´)ノ
今回はその中から、特に大切な2つのポイントに絞ってお伝えします。
【日蓮聖人像の顔の荒彫りを通して解説!】
まずは、こちらの平面からスタート!

ポイント1
平らな状態の段階で「鼻と耳の厚み」をしっかり出す。
*こちらの作業では鑿(のみ)を使用していますが、彫刻刀を使っていただいても全く問題ありません。
☆鼻の厚み:この段階でしっかりと厚みを出しておきます。(低い状態で進めてしまう方が非常に多いので注意が必要です)
☆耳の厚み:鼻と同様に、この時点で耳の厚みもしっかりと出しておきましょう。

ポイント2
【眉毛のライン】と【眼球の丸み】を意識して彫る。
次に眼の周りです。
【眉毛のライン】
鼻筋あたりの眉のラインは深めに彫り込みます。
ここが浅いと、眼球の立体感が出ず平べったい顔になってしまいます。 
【眼球の丸み】
人の目は、例えるなら「五百円玉ほどの丸い眼球」が入っているイメージです。
仏像彫刻の際も、この球体を意識しながら眼の丸みを彫り出していきます。 
上から見ると、これだけしっかりとした高低差が生まれます。

この後は口を彫り進めていきます。
今日はこの2点に絞ってお伝えしました。
また別の機会に続きをご紹介しますね!
当工房では、顔の練習用木材も取り扱っております。
興味のある方はお気軽にご連絡ください!
🎥 この動画も作成したので、見てみてください(^^)/
1984年5月12日生まれ 千葉県市原市出身 志学館高校卒 新潟県伝統工芸・村上木彫堆朱(ついしゅ)を学んだ後、 富山県伝統工芸井波彫刻の仏師に5年間師事。 修行後2009年独立、石川県金沢市に工房を構え、 主には、お寺様をはじめ、個人のお客様の仏壇に入れる仏像や 七福神・龍をはじめとした縁起物を年間20体強をお迎えしています。 また経年劣化や震災等にて破損した仏像の修復も行っています。
