螺髪

螺髪の意味

仏像の阿弥陀様やお釈迦様の頭にブツブツしたものがあります。
これを、螺髪（らほつ）といいます。
一つ一つが貝のように渦を巻き、
髪の毛がネジのように右まわりに納まっています。
螺髪（らほつ）の螺（ら）は巻き貝の意味です。
これは、お釈迦さまが修行中に伸びた髪が縮れて丸まっている様子を表しています。

螺髪の彫り方

画像での説明

１.仏像の頭の形を綺麗に整えた所からスタートします。
上から見ても正面から見ても、左右対称になるように整えます。
☑これをしっかりやらないと、形が悪くなってやり直すことになる場合が多いです。



２.螺髪は、四角に彫ってから、丸に形を変えていきます。
　 先ずは螺髪の大きさを決めていきます。
　 下の4面の画像を参考に、幅を下絵を描いてから彫ってください。
☑ここでは、同じ幅を意識して彫ります。

    
　  

３、次は、画像のように、２の幅に合わせて、
　　正方形になるように縦線を描き、彫っていきます。
　　これが一つ一つの螺髪になります。
☑深めに彫ると立体感が出ます。

４、正方形の角を落として八角形にします。
　　その後は八角形の角を削ると、丸みが出ます。




５、渦を彫り込んでいきます。
渦は入れない場合も多いです。
自信のある方はチャレンジしてみて下さい。

 

動画の説明

一連の流れを動画でまとめています。
ぜひご覧ください。

YouTube動画【仏像の螺髪・顔の彫り方】再生リスト